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債務整理をすると家族カードも使えなくなる?

債務整理をすると家族カードも使えなくなる?

最終更新日:

グリングリン

ねーねー、辻本さん。債務整理をするとクレジットカードが使えなくなるって聞いたんだけど、家族カードも使えなくなっちゃうのかな?

司法書士・辻本

それは、どなたが債務整理の手続きをするかで異なります。詳しく見ていきましょう。


債務整理をするとクレジットカードにどのような影響があるのか

グリングリン

そもそも債務整理ってクレジットカードにどんな影響があるの?

司法書士・辻本

債務整理をすると、個人信用情報に「債務整理をした」という事故情報が掲載されます。

グリングリン

いわゆるブラックリストに載るってやつだね。

司法書士・辻本

そうです。ブラックリストへ事故情報が掲載されている期間は、クレジットカードや住宅ローン、自動車ローンなどの審査に通らない可能性が高くなります。

事故情報が掲載されるデメリット

グリングリン

ブラックリストってどれくらいの期間、掲載されるものなの?

司法書士・辻本

債務整理の手続きには4つの種類があって、どの手続きを選ぶかによって掲載期間は異なります。

事故情報が掲載される期間

手続き掲載期間
任意整理
特定調停
完済から5年程度
個人再生個人再生の開始決定から7年未満
自己破産破産手続の開始決定から7年未満

※個人再生や自己破産でも、手続きを開始すると(受任通知を送付すると)事故情報が掲載される
※信用情報が残る期間は、貸金業者によって異なる。期間が過ぎると、削除される
※自分の信用情報はいつでも確認できる

【関連記事】債務整理とは?デメリットと手続きをマンガでわかりやすく説明

 

グリングリン

なるほど~。長くて10年程度はクレジットカードが作れなくなっちゃうんだね。

債務整理による家族カードへの影響

司法書士・辻本

ここからは家族カードに絞って話を進めていきます。冒頭でお話した通り、債務整理による家族カードへの影響は、どなたが債務整理の手続きを行うかによって変わります。

主契約者が債務整理をする場合

まず、クレジットカードの主契約者が債務整理の手続きを行う場合、手続きの対象となるクレジットカードの契約は、家族カードも含めて強制的に解約となります。

たとえば、夫が主契約者のクレジットカードで、妻が家族カードを利用している場合、夫が債務整理の手続きを行うと妻の家族カードも利用できなくなります。

グリングリン

クレジットカードの契約者本人が債務整理すると、家族カードも一緒に使えなくなっちゃうんだね。

司法書士・辻本

債務整理の手続きの中の任意整理の場合、自分から言わないかぎりはご家族に知られずに手続きを行うことができます。しかし、家族カードが利用できなくなったことをきっかけに、ご家族に知られてしまう可能性がありますので、注意していただきたいです。

グリングリン

あれ? でも任意整理って手続きする相手を選べるんじゃなかったっけ? それなら家族カードを発行しているカード会社を除いて手続きすればいいんじゃない?

司法書士・辻本

グリングリン、よくご存知ですね。たしかに債務整理の4つの手続きのうち、任意整理と特定調停は手続きを行う債権者を選ぶことができますが、カードの更新のタイミングなどであらためて審査をするケースがあります。

その場合、家族カードを発行しているカード会社を除いて手続きを行ったとしても、事故情報(ブラックリスト)の影響で更新ができなくなる可能性があります。

グリングリン

そうなんだね……

家族会員が債務整理をする場合

グリングリン

じゃあ、家族カード会員が債務整理をするときはどうなるの?

司法書士・辻本

家族カード会員の方が債務整理をする場合、主契約者には影響がありません。そのため、家族カードはそのまま使い続けることができます

グリングリン

夫が契約したクレジットカードで発行した家族カードを妻が使っている場合、妻が債務整理をしても、その家族カードは使えるんだね。

 
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債務整理をしても家族カードは作れる?

グリングリン

債務整理をするとしばらくの間はクレジットカードは作れないんだよね? それって家族カードも同じなの?

司法書士・辻本

前述したように債務整理の手続きを行うと、信用情報に事故情報として掲載されるため、一定期間(完済から5年程度)はクレジットカードを作ることはできません。

ただし、家族カードは契約者の信用情報で作成されるため、一般的に家族カード会員の信用情報は審査に影響しません。そのため、過去に債務整理の手続きを行ったとしても、主契約者が別の方であれば、家族カードを作ることは可能です。

債務整理は個人の手続き

グリングリン

そうなんだ!

司法書士・辻本

しかしながら、カード会社の中には、債務整理や滞納をしたことのある方の記録を社内ブラックとして残している場合があります。この場合、審査に通らない可能性もありますので、新たに家族カードを作成するときは、債務整理の対象となったカード会社は選ばないほうが良いと思います。

グリングリン

なるほどー。

家族カードの利用はしっかりと管理する

司法書士・辻本

過去に債務整理の手続きを行った方でも家族カードは作れますとお伝えしましたが、家族カードの利用には十分に注意しましょう

家族カードの支払い義務は、主契約者になります。家族カードの使いすぎによって、延滞や最悪のケースで支払い自体ができなくなった場合、今度は、主契約者の信用情報に事故情報が掲載されてしまいます。

グリングリン

債務整理の原因がギャンブルや使いすぎだった場合、注意しないといけないね。

司法書士・辻本

家族カードの利用が不安な方は、デビットカードを利用するという選択肢もありますよ。

デビットカードは、決済が完了すると同時に銀行口座から利用額が引き落とされるカードです。そのため預金残高以上に利用することができません。

また、入金した金額まで、商品やサービスを購入することができるプリペイドカードというものもあります。使いすぎが心配な方におすすめです。

グリングリン

へー! たしかにデビットカードやプリペイドカードなら使いすぎの心配は薄れるね!

 
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まとめ

司法書士・辻本

債務整理の手続きによる家族カードへの影響についてお話しました。

グリングリン

クレジットカードの主契約者が債務整理をすると家族カードも一緒に使えなくなっちゃうけど、家族カードの会員の人が債務整理した場合、家族カードはそのまま使えるんだね。

債務整理をすると一定期間はクレジットカードは作れなくなるけど、主契約者が自分ではない家族カードなら作れるってこともよくわかったよ!

司法書士・辻本

家族カードも含めてクレジットカードはとても便利なものですが、使いすぎにはくれぐれも注意しましょう。クレジットカードの代わりに、デビットカードやプリペイドカードなども合わせて検討してみてくださいね。

ほかにもクレジットカードや家族カードについて心配なことがある方は、お気軽にご相談ください。

 

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