三洋信販・ポケットバンクの過払い金はいくら戻ってくる？事例紹介

最終更新日：2023年10月18日

すでに完済された方も、返済中の方も過払い金請求が可能です。

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三洋信販（ポケットバンク）の過払い金はどれくらい戻ってくる？

三洋信販（ポケットバンク）は、2010年にプロミス（現：SMBCコンシューマーファイナンス）に吸収合併されたため、現在は「SMBCコンシューマーファイナンス」に過払い金請求を行います。

※現在も存続する「ポケットカード」は、ポケットカード株式会社に請求する

SMBCコンシューマーファイナンスでは「三洋信販（ポケットバンク）分」の過払い金請求も対応が良い傾向にあり、取引履歴を請求すると1か月程度で届きます。

※取引履歴：過払い金の有無や金額を調査するために必要な書類

返還される金額（割合）

返還金額については司法書士や弁護士に依頼した場合、一般的に計算金額に対して、任意交渉（話し合い）で90～95%、訴訟を行うと90％ + 多少の利息を付加した金額が返還されます。

※過払い金の利息：訴訟を行うと、過払い金が発生してから原則年5％の利息を上乗せして返還請求できる

ただし、分断や時効の起算点などについて争点が多く、任意の話し合いでは返還額を大幅に下げられることがあります。

争点を理由にSMBCコンシューマーファイナンスが過払い金の減額や無効を主張した場合、訴訟して返還請求を行うことが可能です。ただし、訴訟をした場合は非常に時間がかかります。

※訴訟の場合、必ずしもご希望の金額をお取戻しできるわけではございません

チェック後に調査をご依頼いただければ、いくら過払い金が発生しているか、どれくらい取り戻せるかを無料でお伝えできます。

ただし、過払い金には「時効」があります。

基本的には、最後の取引から10年経過すると取り戻せなくなってしまうので、心当たりのある方はお早めにご連絡ください。

【関連記事】過払い金の時効を図でわかりやすく説明。10年以上前でも大丈夫？

受任通知を送ってから、返還されるまでの期間

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過払い金が発生する時期

三洋信販（ポケットバンク）は、2007年6月まで最大29％の金利で貸付を行っていました。

2007年6月以前に利用していた方は、過払い金が発生している可能性があります。

「三井住友銀行グループ」（プロミスの関連会社）という言葉が使われてからは、金利が引き下げられているので過払い金は発生しません。

注意点

三洋信販（ポケットバンク）の過払い金を取り戻すため、SMBCコンシューマーファイナンスに過払い金請求すると、同社で借入・キャッシングができなくなります。

プロミスカードを保有している場合は、解約扱いになって利用できなくなります。

また、プロミスにも借金がある場合、その取引を続けたまま三洋信販（ポケットバンク）分だけを過払い金請求することができません（アットローンに借金がある場合も同様）。

※「新生パーソナルローン」に名称変更後は過払い金が発生しない

プロミスの場合、2007年12月19日以降の借入には過払い金が発生しません。

アットローンは適正な金利で貸付を行っていたため、過払い金が発生しません。

過払い金請求後もポケットカードやプロミス、アットローンに借金が残る場合は、債務整理（任意整理）扱いとなり、完済から5年程度は信用情報に事故情報（いわゆるブラックリスト）が登録される可能性があります。

【関連記事】任意整理のブラックリストはいつ消える？ならない方法はある？

三洋信販（ポケットバンク）の過払い金請求事例

Aさま・60代男性
お手続き：過払い金返還請求

Aさまは、2005年からポケットバンクでキャッシングを行い、2023年に完済した後、みどり法務事務所に過払い金請求を依頼されました（取引期間：18年）。交渉の結果、55万円の過払い金を取り戻すことができました。

三洋信販（ポケットバンク）以外の、過払い金請求の事例や体験談はこちら

プロミスの過払い金請求の対応についてはこちら

過払い金がなくても借金を減らす方法

また、現在も三洋信販（ポケットバンク）やアットローン、プロミスに借金があり、返済にお困りの場合は、借金を減額する方法をお伝えできます。

たとえば、三洋信販（ポケットバンク。現：SMBCコンシューマーファイナンス）に返済が残っている場合「任意整理」という手続きを行えば、手続き後の利息をカットし、毎月の返済額を減らせる可能性があります。

三洋信販（ポケットバンク。現：SMBCコンシューマーファイナンス）の任意整理情報

交渉先	SMBCコンシューマーファイナンス株式会社
対応	柔軟かつスピーディ ※滞納ありでも交渉可能
取引履歴の送付	1か月程度
分割回数	～60回程度 ※当事務所では60回以上の交渉事例あり ※返済回数が12回未満の場合は、～36回程度
遅延損害金	免除されない可能性が高い
（手続き中の）経過利息	免除されない可能性が高い
過払い金	2007年12月以前に借入がある場合
注意点	返済実績が1年未満の場合、10％の将来利息がつく可能性がある

プロミスでの任意整理事例などはこちら↓↓
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三洋信販（ポケットバンク）について

かつて三洋信販は福岡に本社を置き「ポケットバンク」というブランド名で消費者金融を展開していました。

1999年に「エージーカード（百貨店・岩田屋のAZカード）」を子会社化し、2001年には「さくらローンパートナー」（後の「アットローン」）を設立し「マイカルカード」を子会社化。2004年には「ファミマクレジット」と業務提携を行っています。

※アットローンは、プロミスに吸収されて解散

※マイカルカードは「ポケットカード」に名前を変えて現在も存続

しかし2006年に、過払い金の返還額を抑えるため、顧客の取引履歴の開示を拒んだり、保有していないと虚偽の回答をしたり、帳簿と異なる推定計算書を提出して不利な和解を行ったり、履歴を改ざんしていたとして金融庁から業務停止命令が下ります。

翌年には「プロミス」（現：SMBCコンシューマーファイナンス）による買収を受け入れ、2010年10月に吸収合併されて解散しています（親会社である「朝日エンタープライズ」も同日に吸収されて解散）。

※現在も存続する「ポケットカード」や「マイカルカード」時代の過払い金は、ポケットカード株式会社に請求する

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まとめ

三洋信販（ポケットバンク）は、三井住友フィナンシャルグループのSMBCコンシューマーファイナンス（プロミス）に吸収されたため「請求先が倒産して過払い金が取り戻せなくなる」ということはありません。

しかし、過払い金には時効があります。基本的に最後の取引から10年経過すると取り戻せなくなります。

また、返済中の方は、過払い金によって今ある借金がなくなったり、手元に現金が戻る可能性があります。

プロミスの借金や「ブラックリストに影響があるか不安」という方も、事前に確認できるので、ご気軽にお問い合わせください。